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2011年05月27日

釘とビス・・・

釘とビス・・・

住宅建築に欠かせない『釘』と『ビス』

住宅のあらゆる場所に使われています。
長さなど種類もたくさんあります

同じ長さならどっちでもいいんじゃないの?とかビスの方が強そうだから・・
と思っていませんか?

いえいえ両者には明確な違いがあって大工さんはしっかり使い分けていますよ!


ビスというのは引き抜きに対しては強力ですが脆性的(ぜいせいてき)で粘りがないものです。
衝撃に対して弱く、横から2,3回叩けばポキッと折れてしまいます。
変形しないように焼きが入っているので硬さがあるかわりに脆(もろ)いんです。
変形に追従できないんです。

一方釘は横から叩けばぐにゃっと曲がります(打ちそこなった釘は曲がりますよね)
何度やってもグニャグニャ曲がるだけで折れません。
当たり前ですけど玄能で衝撃を与えて打つんですからね。
変形はするが、強度は落ちないんです。

僕たちが手掛ける木造の家は地震などで建物が動いたときに材木同士がめり込んだり、力を分散させて地震力を吸収、減衰するという特徴があります。

この特徴をより深く理解し、家づくりに取り組むとおのずと両者の使い分けができます。

この接合はビス!ここは釘でなければいけないというように・・・

道具や技術の進歩は素晴らしい近年ですがビスと釘の長所を兼ね備えた金物はありません。

ちなみにビスはフランス語、日本語では螺子(ねじ)、英語ではスクリューです。
釘は英語でネイルです。











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Posted by あだちけんせつ at 17:05│Comments(0)建築雑学
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