2011年04月19日
材料の寸法の話
家づくりにはいろんな材料が使われています。
その中に石膏ボードというものがあります。
主に壁の下地や天井下地などに使われ、その上からクロスを張ったり、塗装をしたりするための材料です。
大きさは91cm×182cmで厚さが12.5mmと9.5mmが一般的です。
なんだかキリの悪い数字ですよね。
察しのつく方もいると思いますが多くの材料寸法は尺貫法がベースになっています。
だから91cm=3尺、182cm=6尺なんです(実際は3尺=909mmですが業界では910mmが一般的)
とここまでは普通の話。
実はこの厚さが今回のポイント!
12.5mmと9.5mmは尺貫法ではとても中途半端。
ちなみにこれは大工さんが使う『サシガネ』目盛の1は1寸(3.03mm)
この石膏ボード、他の板材は厚さ12mm(0.4寸)、9mm(0.3寸)なので同じ面に張ると0.5mmの段差ができてしまいます。
うーんなんでこんな変な厚さで作ったんだろうと思いますよね。
ここでちょっと話は変わりますが以前海外で建築の勉強をしていた時
図面や打ち合わせなどで使う単位はインチ・フィートでした。
当然図面なんで細かい数字が出てきます。
日本で日常で使う単位との違いを感じ、慣れるまで大変でした。
ちなみにこれが僕が使っている三角スケールです。1本で6種類の縮尺図面に対応する優れものです
上がセンチメートル表記、下がインチ表記
この見慣れないインチ表記の三角スケールがこの問題をスッキリさせてくれるんです!。
~つづく~
Posted by あだちけんせつ at 17:22│Comments(0)
│建築雑学