› 家づくり,幸せづくり,夢づくり! › 大工さんの道具の話2009年04月21日
『サシガネ』という道具。
大工道具にはいろんなものがありますが、材料を切ったり、穴を彫ったりする前に寸法を測る道具が必要です。
そんなときに『サシガネ』と呼ばれるステンレス製の直角に曲がった定規を使います。
実はこの『サシガネ』とっても奥が深いんです。
ただの定規を90度に曲げたものではありません。
屋根の勾配(角度)を決めたり、√(平方根)の計算ができたり、反り返った屋根を決めたり、五角形や七角形だってかけるんです。
目盛は尺貫法と呼ばれる単位でついています(cmのものもありますが・・・)
サシガネには表と裏が決まっていてついている目盛も違います。
表と裏を使うことで本来複雑である計算ができてしまうすごい道具なんです。
形状にもいろんな工夫がされています。断面形状にしてもとてもよく考えられていてさすがです。
この幅も一寸の半分の五分(ゴブ)と決まっていてこの幅を基準にする時もあります。
このサシガネの使用法は『規矩術(きくじゅつ)』と呼ばれ、専門の本も何冊も出ています。
知れば知るほどすごい道具です。
電動工具やいろいろな機械が出来て作業は変わってきましたがこのサシガネはいつでも欠かせない道具です。
2009年03月08日
大工道具~砥石~
大工道具の中でもとても大切なものです。
世界に誇る日本の刃物、いくらいい道具だってしっかり砥げなければまったく役に立ちません
美しい国宝級の日本建築が生まれたのも
こんな砥石が採れる国というのが理由のひとつかもしれませんね
種類も多く、人工的につくられたものと
天然の石から切り出したものがあります。
仕上げの程度によって
何種類もの砥石があるんです。
値段だってびっくりするのもありますよ。
最近は大工道具でも替え刃の道具があります。
切れ味が落ちたら取り換えるだけ・・・
ちょっとさみしい気がします。
これは僕がおじいさんから
受け継いだ天然砥石です。
天然の石なので形がいびつです
石に合わせて台もつくりました。
ずっと大事にしたい宝物です。
2009年03月04日
大工道具~鉋(カンナ)~
大工道具の中でも
みなさんが知っている
道具だと思います。
木の表面を削る道具です。
これもなかなか奥が
深くて一言でカンナといっても種類はものすごくたくさんあります。
これは平ガンナと呼ばれているものです。
荒く削るものやスカっと仕上がるものまで
3種類ぐらいが一般的です。
もちろん削る木の種類によって刃を
調整して使います。
台と呼ばれるカンナの本体は樫(かし)という木でできています。
硬くて狂いにくい(反り、ねじれにくい)のが特徴です。
刃の研ぎ方、台の調整、刃の調整すべてがきちっとできないと
削れません。
ちなみに僕のこの鉋は¥25,000くらいです。
ずっと使えますから決して高くはありません。
高いものは驚くほどの値段です!
大工さんの道具に注目してみるのも面白いものですよ。
いい道具を持っていたり、道具を大切にしている大工さんは
いい大工さんです。
大工さんにに道具の話を聞いてみると面白いですよ。
2008年12月09日
大工道具~玄能~
というものがあります。
世間では金づちとかトンカチ!?
なんて呼ばれていますが
大工の中では玄能と呼びます。
当たり前ですが釘を打つための
道具です。
大きさもさまざまあって匁(もんめ)
という重さの単位を使って
大きさを表します。
これは僕が使っている玄能です。
重さは 100匁(=375g)です。
一緒に働いていた先輩の大工さんに
『お施主様の大切な家を建てているんだから、
釘一本打つにも思いを込めて道具だって
いい物使わなきゃ』
みたいな事を言われて買ってしまいました。
この玄能は有名な玄能鍛冶、
道心斎正行さんの作品です
(ちゃんと銘が入っています)
中くらいの玄能で使用頻度は
高いほうです。
10年ほど前に道具屋さんで
見つけました。頭の部分だけで
¥10,000でした。(高い!)
基本的に玄能には柄が付いて
いないので、自分で樫(カシ)
の木を削って柄にしました。
無理して買ってしまいましたが
今でもずっと大切にしています。
あの時先輩から教わった思いも一緒に・・・。


